2015年11月5日木曜日

二度と見ることがないと思えば

今からちょうど400年前、
本阿弥光悦は俵屋宗達、尾形光琳とともに、
数多くの絵画、工芸品を輩出。
それが後の世まで琳派と引き継がれて、
耳目を一心に集める作品が誕生しました。

 そして75年ぶりと称される風雨人雷神図屏風の同時展示が、京都国立博物館で実現したのを機会に、家内を伴って真っ青な空が広がる秋の京都を愉しんできました。
 会場は、平成知新館の3階から1階へと順次下る構成になっており、それぞれの階には国宝、重要文化財が展示されていました。
 例えば、3階では俵屋宗達と本阿弥光悦のコラボレーションの傑作である重要文化財「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」が観客の注目を一新に集め、2階では俵屋宗達、尾形光琳を中心とする琳派誕生の作品が展示されていました。
 そして1階の1室では、知る人ぞ知る「風神雷神図」が中央に俵屋宗達の真筆、右手には尾形光琳の模写図、左手には尾形光琳の模写と言われる酒井抱一図が掲げられ、近くではそれぞれの作品が、作品を結ぶ中央に経てば遠目から違いがわかる展示がなされていました。
 とにかく、ギャラリーの数が多くてじっくりと鑑賞する余裕がなかったものの、入館後およそ3時間足腰の疲れる美術館となりました。
 退館後、せっかくの機会を利用してわずかの距離にある「養源院」を訪ね、所蔵する俵屋宗達の襖杉戸絵のレプリカ(実物の1面は博物館で鑑賞)をはじめ本堂の襖絵をなどを拝観して帰宅しました。
会場となる「平成知新館」前の入り口出迎える俵屋宗達の風雨人雷神図
裏面の、俵屋宗達と本阿弥光悦のコラボレーションになる「鶴下絵和歌巻」の部分
入館待ちで見かけた、愛宕山から北山にかけてかかる笠雲?
昨年は、鳥獣人物戯画で賑わった明治古都館
明治古都館前に設置された、ロダン作「考える人」
国立博物館から道を隔てて南に100mほどの距離に、養源院



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