錦州の秋晴れに近い昨日、
平成26年度秋の京都非公開文化財特別公開に、
夫婦で出かけてきました。
この時期は京都観光のピークを迎えて観光客も多く、
自家用車を利用することは得策でもないことに加えて、
スルッと関西3Day切符という便利なカードを利用することにしました。
京阪電鉄淀屋橋駅から丹波橋駅で近鉄京都線に乗り継ぎ東寺駅下車、
歩くことおよそ10分弱で最初の目的地東寺へ到着。
境内へ入ってすぐに、目当ての灌頂院へ、
絹地に細密な描写を施された金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅が、
弱い照明に対面する形で展示された密教美術との対面でした。
そのあと、国宝五重塔、講堂で真言密教美術の粋を集めた
立体曼荼羅を間近で拝むことが出来ます。
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| 境内の紅葉の向こうに佇む高さ50mの国宝五重塔、初層には金剛界四仏坐像と八大菩薩を安置した立体曼荼羅の世界を演出 |
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| 中央に五体の如来、右側には五体の菩薩、左側には五体の明王、さらに左右それぞれには三体の天部の仏像を配した立体曼荼羅の世界を目の当たりにできる講堂 |
再び近鉄東寺駅へ戻って、
京都駅から京都市営交通(バス)で西本願寺到着。
阿弥陀堂門から入って東南隅に位置する国宝飛雲閣へ、
およそ寺院建築とは異質の三層杮葺の楼閣建築には驚きです。
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| 周囲を白壁に囲われているため、外からは全貌を見ることはできないものの、東西南北それぞれの面が左右非対称の3層で構成され、金閣寺、銀閣寺とともに三閣と称される華麗な建物で、御影堂から二層目の板壁に描かれた36歌仙の一部を見ることができます。 |
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| 北小路通りと書院を隔てる形で、豪華絢爛な装飾を施された国宝唐門 |
時間に追われるように再び市営バスに乗車、バスを乗り継いで北野白梅町から嵐電に乗換て妙心寺北口到着。数多くの塔頭を擁する広大な境内を南へ進んで妙心寺三門へ、楼上には、禅宗寺院にはそぐわない観世音菩薩と十六羅漢が祀られ、極彩色鮮やかに飛天や鳳凰、龍の図が柱や梁に描かれています。
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| 東福寺三門、万福寺三門とともに京都三大三門と称される飛雲閣北面 |
結局時間に追われる一日で十分な食事もせずにフルに巡って3箇所止まり、
ハードのスケジュールとはなりましたが、
充実した1日を過ごすことが出来ました。
なお、今回の特別公開の対象となったものは、
すべて撮影の対象と認めてはいただけませんでしたので、
それぞれが脳内にインプットして帰宅しました。





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